
筆者の娘がある日、お友達と遊んでいる最中に『それダメー!!』と物凄い勢いと大声で相手を責めたことがありました。
確かに、危ない事だったのですが、本当に小さな事。
それを鬼の形相で『ダメ!』と指摘してそのお友達を責めた娘に私はとても驚き、なぜそうなったかを振り返りました。
Contents
子供の学習能力が裏目に出た結果
娘は正義感が強い?いいえ違います。
これは、母親である私の真似をしたのです。
恥ずかしながら、私は娘を注意するときに『○○しちゃダメよ!』という言い方を多用していました。
それを受けて娘は、誰かを注意するときは『ダメ!』って強く言えば良いと学習してしまったのですね。
これは大いに勘違いさせてしまったと焦りました。
そもそも『ダメ!』ってどうして言ってしまうのだろう?
人間ちょっと混乱したり焦ったりすると、なかなか言葉選びができません。
『ダメ!』という言葉は、咄嗟に出ますよね。
急を要する危険行動や、言葉が見つからない時にスピーディーに注意・指摘するために便利なので、つい発してしまうのです。
一度根付いた感覚を修正するために
では、どうしたら子供の『ダメ!』をやめさせられるのでしょうか?
これは実際に私がやってみた方法ですが、まず子供が落ち着いている時にお話をします。
我が家では、やって欲しいことを『ちょっと○○してみよっか?』と軽いノリで言っています。
ゲーム感覚で何かを宣言するというのは、子供にとても効果的な気がします。
『ダメ!って使わないように、一緒に頑張ってみよう!』
『ダメ!』を使わないと決めた後に、かわりになる言葉
『○○しない』をわりとゆっくり短く、優しい口調で
『叩いちゃダメ!』 → 『叩かない』
『残しちゃダメ!』 → 『残さない』
『触っちゃダメ!』 → 『触らない』
当たり前の『○○したら××よ』
『叩いたら痛いよ』
『残したらもったいないよ』
『触ったら落ちて壊れちゃうよ』
『わかっているけど!』それでも咄嗟に『ダメ!』が出そうになったら
まず子供に問題行動を停止させ冷静さを取り戻させることが大切。
それともうひとつ大事なのは、あなた自身も冷静さを取り戻すこと。
落ち着きを取り戻せば不思議と適格な言葉も湧いてきます。
そして、落ち着きを取り戻した子供は意外と『話せばわかる』のです。
さいごに、子育てのプレッシャーと子供の性格
子供が失敗することも、友達と心がぶつかり合うのも、決して悪い事ではありません。
ケガをしない・させないことはとても大切なことですが、過度のガードは視野を狭くする原因となってしまいます。
『ダメ!』という言葉も、親としては子供を想って出る言葉なのですがどうしても力強い口調になってしまうので、子供にとっては『怖い言葉』になっているのかもしれません。

ハンドクリーム桃味
アラフォー世代。旧ダメ男製造機。崖っぷちながらも結婚・出産し現在に至る。