人間は色々な場面で涙を流します。
涙の中にはストレス物質が排出されることも報告され、巷では『涙活』なども流行っているようです。イケメンが涙を拭いてくれるサービスまであるとのこと。ビックリですね!
ここでは人前で泣けないという人の心理を探っていきます。
人前で泣けない・・・ひとりなら泣けるのに
悲しい時、嬉しい時、感動した時など、ほとんどの方はごく『自然に』涙が湧き出て流れ落ちると思うのですが、なかなかそれができない人たちがいます。
そういう方の特徴としては、『ひとりでいる時は普通に泣ける』というものです。
人前では何故か涙が出そうにはなるけど止まってしまう、ちょっとのことでは泣けない、周囲が気になるなど、泣くことに集中できない、涙が出る前に何かを躊躇してしまう・・・。
学生時代などには周囲から『冷めている子』だと言われたり、そう思われているのではないか、と本人が気にしていた場合もあります。
こういう方はなぜ泣けないのでしょう?
涙の出ない理由って?
ちゃんと涙が出ない『理由』があるのです。
まず、人間は緊張すると涙が出ません。これは、緊張で顔面の筋肉がこわばっている状態だからです。
人間の顔面の筋肉は、緩んでくれないと泣くことも笑うこともできないのです。
よく、迷子の子供が親を見つけた瞬間泣き出したりすることがありますが、あれもこういう原理なのでしょう。
子供時代の『刷り込み』
そして、無意識で『泣くことは悪い事』だと感じてしまっている場合もあります。
こういう方は、子供の頃に両親親戚を含め、周囲の大人から
『そのくらいで泣くんじゃない!』
『めそめそしない!』
『泣いたら○○買ってあげないよ!』
『泣かなかったね!いい子!』
など、泣き止んだ・泣かなかったことを褒められて育った場合もあります。
これらはいざ自分たちが親になってみると、子供が泣いた時に(とくに外出時)手っ取り早く泣き止ませるためについ言ってしまいそうな言葉です。
ですが子供の中での『泣くことは悪い事』という認識を助長させてしまわないように気を付けましょう。
子供はとても純粋です。子供時代に受けた『心の刷り込み』=『呪縛』は大人になってもなかなか解けることはありません。
呪縛を解くための対策案
大人も子供も、泣くことは決して悪い事ではない、泣きたい時は泣いていいんです。それでも緊張してしまう、泣けない、呪縛が解けないという方のためにひとつ対策案を。
緊張状態や、心が固まってしまった時は、ぜひ自分の腕を自分の手で撫でてあげてください。
できれば素手で素肌の腕(長袖の場合は袖を少しめくる)を、わりとゆっくりやさしく、いたわるように上下に。
左腕と右腕で効果に差があることがありますので、交互に両腕を試してみて下さい。
この際に小さな声で『大丈夫だよ』とか『泣いてもいいんだよ』と自分自身に声をかけながら撫でても、なかなか良い効果が得られますよ。
